お金と私②
①つづき
憶測だが祖父はきっと自分に自信がなかったため、自分を褒めて持ち上げてくれる人から離れられなくなったのだ。
その自信のなさは私まで引き継いでいるという何とも恐ろしい遺伝子である。
私の母もまた自分で決められないというか自信のなさ故、自分から行動する事が苦手な人間である。
祖母や母については別に話すとして
そのような環境で育った私だったから物心ついたころからお金について考える機会が多くあった、、はずだった。
幼い頃からお小遣い帳をつけさせられたりして、自分で管理をしたこともあったが、イマイチ自分に合わず始めてはやめるの繰り返しだった。
お金に関する意識だけはあったから自分のお金については相当ケチだったと思う。(今もだけど)
だが、私は我慢が苦手だったため、あれも欲しい、これも欲しいとたくさんの物を親にねだってきた。
集める事で満足し、また次のものが欲しくなる。
例えば、可愛い文房具や当時流行ってた遊戯王からモー娘。の駄菓子屋で売ってるトレーディングカードのような物達である。
他の子たちからしたらさぞ羨ましかったらしく、その頃からクラスの子に物を盗まれるようになった。いつの間にかなくなっている事もあるし、借りパクされたこともあった。
しかし私は、非常に内向的だったため、誰にも相談出来ず何なら人には優しく、独り占めはだめだよと教えられてきたため、嫌々クラスの子に物を貸してそのままだったのだ。
プライドが高く、良い事をすることが大切だったから、自分がどうしたいかは無視していたし、自分がいじめられていると思わないようにしていた。
それで人が寄ってくるから、沢山物を持ってる=自慢できると勘違いしていた気がする。だが、みんな飽きてくると徐々に離れていく。
自慢ばかりでつまらなくなってくる。
そうして、人付き合いが苦手な自分が出来上がった。
つづく